12月10日はノーベル賞授賞式

今年のノーベル物理学賞は梶田隆章先生の「ニュートリノが質量をもつことを示すニュートリノ振動の発見」でしたね.

その受賞内容について, みなさんが興味を持ってくれることを願うばかりです. いや, 願うだけでなく少しずつでも紹介していけたらいいなと思っています.

ノーベル物理学賞の授賞式は12月10日なのですが, これはアルフレッド・ノーベル(1833-1896)の命日に因んでだそうです.

さて, 梶田先生の受賞内容や人物像を調べていくと, 小柴先生(ノーベル物理学賞, 2002年)や戸塚先生の名前がすぐに出てきます.

戸塚先生は残念ながら2008年にお亡くなりになってしまいましたが, ニュートリノ研究で小柴先生とともに活躍されており, ノーベル賞は間違い無いと思われていた方でした.

小柴先生・戸塚先生の研究室出身の方々から, 先生方のお話を聞く機会もたくさんいただいたものです.

小柴先生・戸塚先生の一門は素粒子・宇宙物理の業界の中心的な人も多く, 梶田先生もそのお一人で,今回のニュートリノ振動の研究成果での受賞はまさしく, 戸塚先生の流れを汲んだものであったと言えるでしょうか.

日本の物理業界にも人物の名を冠した賞が幾つかあり, 有名なものとして仁科(にしな)記念賞があり, ニュートリノ関連の先生方, 小柴先生(1987年受賞), 戸塚先生(1987年受賞), 梶田先生(1999年受賞)に加えて, 江崎先生(1959年仁科賞受賞, 1973年ノーベル賞受賞)などそうそうたるメンツが受賞しています.

こういった賞を受賞している方々のインタビューをたくさん見てきましたが, 「賞を狙ってました」なんてことはなく, 日々の努力の積み重ねが評価されるタイミングに居合わせたといった意見が多いようです.

日本人に限らず, このような”偉人”にまつわる書籍を読んでみると, (どうしてもムズカシイお話は出てきてしまいますが, )どれもドラマがあって身が奮い立つ思いになります.

書店に立ち寄った際に, 興味があれば少し眺めて頂きたいな, と思います.

なんだかノーベル賞とはあまり関係のない方向へ話が進んでしまいましたが, 今日はこの辺で.