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前書き

高校物理の教科書は、身近な現象や相互関係が図、写真および簡単な数式とともに紹介されており、物理がとても学びがいのある科目であることを教えてくれます。その一方で、いつ、どの公式を使うのかなぜこの公式が成り立つのかなどの疑問を教科書だけで解消しようとしても、大変な労力が必要となります。

また、教科書には多数の公式が登場し、物理学が物事をシンプルに説明するための学問だという実感は、当時はえられませんでした。

教科書をよく読めば、上述の疑問を解消するためのヒントは確かに書いています。しかし、それらを追求する前に物理嫌いになった同級生は数知れず。なんとか踏みとどまって教科書のヒントをもとに調べていき、「高校物理の教科書に登場する各種の公式は数少ない基本法則数式変形から導かれた結果の抜粋だ」と気付いた時には感動したものです。

公式の導出過程には多数の数式変形が行われるので( つまず )こともありましたが、「物理公式の裏側にこそ、物理的な考察ともいえる面白さにあふれている!」と高校生ながらに感じました。

その感動から年月が経ち、物理を専攻した者の一人として「物理の法則やその導出の面白さを高校生位の年頃の人にもっと知ってほしい」という想いから、高校物理の備忘録を公開しました。

当サイトでは、上記の理由から、高校物理の教科書で取り扱う範囲の数学にこだわることなく、基本法則と数学的な式変形をつかって様々な物理公式を証明することを恐れずに紹介したいと思っています。

ハッキリ申し上げて、各ページの結論高校物理の教科書に載っている公式です。

したがって、手っ取り早く試験で点を取ることや、物理という科目はあくまで自身の願望実現のための課題学問なので、公式を使いこなせればそれでよいという考え方の人からすると少し過ぎた内容もあることでしょう。それらを否定しませんし、また、できません。

それでも、各公式の導出過程を知っていることで、いつ、なんでその公式を使うことになるのかがすんなり理解できる人もいるはずです。当サイトはそのような意欲ある学生の一助になることを目標にしています。

もっと言えば、当サイトに書いている内容にバシバシとツッコミをいれることが出来るくらいに習熟してもらい(「ココは厳密じゃない!」とか、「もっと上手く書け!」といった具合)、このサイトのレベルを超えて次のステージへ進む人が多くなることを心から望みます。

まだまだページコンテンツは少なく、初学者向けになっていないところも目立ちますが、細々と更新していきます。