関数 のラプラス変換 の定義
にしたがって, 代表的な初等関数のラプラス変換を求めよう.
のラプラス変換
定関数 のラプラス変換を求めよう. ただし, とする.
つづいて, を定数として, 定関数 のラプラス変換を求めよう. ただし, とする. ここで, 最後の等式には式を用いた.
のラプラス変換
関数 のラプラス変換を求めよう. ただし, とする. 上式に部分積分の公式を適用すると,
のラプラス変換
のベキ乗の関数 のラプラス変換を求めよう. ただし, とする. ここで, と定義すれば, 式より, と との間に次式が成立していることがわかる. また, については式より, となるので, 式及び式より, 次式が成立していることがわかる.
のラプラス変換
関数 のラプラス変換を求めよう. ただし, とする.
ラプラス変換の計算を実行するために, 事前に不定積分 について考えよう. 部分積分をくり返し用いると, したがって,
別解
が収束値を持つことが事前にわかっているならば, 次のように を求めることもできる.
のラプラス変換
関数 のラプラス変換を求めよう. ただし, とする.
ラプラス変換の計算を実行するために, 事前に不定積分 について考えよう. 部分積分をくり返し用いると, したがって,
別解
が収束値を持つことが事前にわかっているならば, 次のように を求めることもできる.
三角関数のラプラス変換とオイラーの公式
及び を求めるにあたって, オイラーの公式 を用いる方法もあるので紹介しておこう.
ラプラス変換の定義より, 一方, ラプラス変換の定義より, であるので, 式及び式より, であり, 実部と虚部とをそれぞれ比較することで次の結論が得られる.
のラプラス変換
を正の実数として, 関数 のラプラス変換を求めよう. ここで, の場合には は収束値を持ち,
のラプラス変換
を正の実数として, 関数 のラプラス変換を求めよう. ここで, の場合には は収束値を持ち,
のラプラス変換
を正の実数として, 双曲線関数 のラプラス変換を求めよう.
ラプラス変換の定義より, ここで, の場合は式より であり, の場合は式より であり, この両方の条件を満たさなければラプラス変換が収束値を持たない. 結局, の場合に
のラプラス変換
を正の実数として, 双曲線関数 のラプラス変換を求めよう.
ラプラス変換の定義より, ここで, の場合は式より であり, の場合は式より であり, この両方の条件を満たさなければラプラス変換が収束値を持たない. 結局, の場合に
のラプラス変換
対数関数 のラプラス変換について考えよう. ただし, とする. として置換積分を実行すると, より, ここで, 式の第1項に関する次の事実を証明なく用いることにする. いま, オイラーの定数 を次式で定義する. そして, オイラーの定数は次式を満たすことが知られている. また, 式の第 項について,
が成立するので, 対数関数 のラプラス変換として次式を得る.